雨漏り対策工事とは

雨漏り対策工事とは、建物の屋根や外壁から雨水が内部に侵入するのを防ぐために行う修繕作業のことを指します。
建物の価値を維持するためには、「雨漏りを放置しない」「外壁のヒビなどを放っておかない」ことが重要です。
軽微な改修で済む場合も、劣化を放置すると火災の原因になったり、設備が故障したりなど、さまざまな事故に繋がるほか、修理費用が何倍にもなる可能性が出てきます。

雨漏りで起こりうる被害

構造体の劣化

雨水が建物内に侵入すると、木材や鉄骨などの構造材が腐食や錆びで劣化します。これにより建物の耐久性が低下し、最悪の場合、建物の一部が崩壊することもあります。

カビ・菌による健康被害

湿気が多い環境はカビや菌の繁殖を促進し、健康被害を引き起こす可能性があります。特に、アレルギーや呼吸器系の問題を悪化させることがあります。

内装材の損傷

雨漏りにより、壁紙や天井材が変色・剥がれたり、床材が膨張・変形することがあります。これにより、見た目が悪くなるだけでなく、修繕費用も増加します。

電気設備のトラブル

雨水が電気設備に浸入すると、漏電やショートの原因となります。これにより、火災のリスクが高まるほか、家電製品の故障や停電を引き起こすことがあります。

家財道具の損傷

雨漏りが続くと、家具や家電、衣類などの家財道具が水濡れによって損傷します。特に、長期間放置すると、修理や買い替えが必要になる場合があります。

建物の価値低下

雨漏りを放置すると、建物全体の状態が悪化し、その資産価値が大幅に低下してしまいます。これにより、売却や賃貸の際に不利になることがあります。

業務内容

事前調査
雨漏りの原因箇所を特定し、修繕範囲と方法を決定します。
  • 視覚的検査
  • 建物の屋根や外壁を目視で確認し、ひび割れや隙間、劣化箇所を特定します。
  • 水を使ったテスト
  • 実際に水をかけて、漏れの箇所を特定します。
  • 赤外線カメラや湿度計の使用
  • これらの機器を使って、目に見えない漏水箇所を特定します。
修繕工事
調査結果に基づいて、適切な修繕方法を選びます。修繕方法は、漏れの原因や場所によって異なります。

屋根の修繕
  • 瓦の交換・修繕
    割れた瓦やズレた瓦を交換・修正します。
  • 防水シートの設置
    屋根全体に防水シートを敷いて雨水の侵入を防ぎます。
  • 屋根の再塗装
    防水性の高い塗料を屋根に塗布します。
外壁の修繕
  • シーリング(コーキング)
    ひび割れや隙間にシーリング材を充填して防水性を確保します。
  • 外壁の再塗装
    防水塗料を使用して外壁を塗り直します。
窓やドアの修繕
  • シーリングの打ち直し
    窓枠やドア枠の隙間に新しいシーリング材を充填します。
  • フラッシングの設置・修繕
    窓やドアの周囲に防水板を設置または修繕します。
確認とアフターフォロー
工事完了後に再度確認を行い、必要に応じて追加の修繕や調整を行います。定期的な点検やメンテナンスも重要です。
雨漏りは早期発見・早期対策が重要であり、被害が拡大する前に適切な修繕を行い
建物の寿命を延ばし、余計な修理費用や健康被害を防ぐことができます。